ホワイトニング2017.05.29


開院してもう2ヶ月が経とうとしています。オープン時は桜が満開だったのに、いつの間にか梅雨入りの気配を感じる今日この頃。時が経つのははやいですね。
さて、最近ご来院いただいた患者さんから、よくホワイトニングについての質問を受けるので、当院のホワイトニングについて少しお話しします。美しい白い歯で結婚式を迎えたい方、ご友人との集まりに参加されたい方、お仕事の面接でより良い印象を与えたい方、大事なデートに向かわれる方。ホワイトニングをされる方の理由は様々です。今時ホワイトニングってどんなものだろうと調べようと思えばいくらでも情報が入る世の中なので、歯を白くする事とは一体どういう事で、どんな方法があるのか、少し違った視点からも書いていきたいと思います。今でこそ日本でもかなり一般的になってきたはの漂白ですが、データ量が多いのはやはり諸外国ですので、アメリカのデータをもとにホワイトニングに関する統計データについても書きたいと思います。
歯のホワイトニングとは、歯の表面にあるエナメル質内に存在する有機質の色を、薬液によって脱色していく事です。その下にある象牙質の色までを脱色することはできないので限界は存在します。よくハリウッドスターなどの口元があまりにも不自然に白い場合がありますが、これはホワイトニングによるものではない場合もあり、被せ物によって色を変えている場合があります。とは言っても、極端に白い(ベタ塗りの瀬戸物のような白)色を狙うのでなければ、ホワイトニングは被せ物の交換よりも非常に安価で、また短時間で口元の印象を良くする方法です。
ホワイトニングを行う患者さんの男女比はやはり女性の方が多く、
男性が30%、女性が70%とかなり差があります。しかし、美しい笑顔が与える影響には男女差はなく、99.7%の人が、美しい笑顔は社会的活動において良い影響を及ぼすと答え、96%の人が美しい笑顔の異性に惹かれると答え、また74%の人が、笑顔に違和感のある人において社会的成功に悪い影響を及ぼすと答えています。男性の方はチャンスかもしれませんね。口元の印象において最も悪影響を及ぼす因子は何かという問いに対しては、1位は変色、着色がある歯。2位は歯の喪失がある口元。3位は歯並びが悪い口元でした。つまり歯の色を白くすることは最も簡単に口元の印象を改善できるという事になります。
ではホワイトニングができない人はいるのでしょうか?残念ながらホワイトニングができないケースは存在します。ホワイトニングの薬剤にアレルギーがある人、歯面に深いクラック(亀裂)が入っている方、ホワイトニングをする場所に被せ物がある人、歯が失活している人、エナメル質形成不全症の人などがこれに該当します。あまり禁忌はありませんが、他にもホワイトニングをお勧めできない場合は存在します。
ホワイトニングの効果は人によってまちまちですが、効果を最大限に引き出すにはやはりホワイトニング前に歯の清掃をきちんと行うことです。歯の表面に歯石等がついていると、均一に漂白はできませんし、ホワイトニング剤の浸透効果を最大限に発揮できないかもしれません、安易にいきなりホワイトニングを始めずに、プロによる清掃と診断を受けてから始めましょう。
次はホワイトニングの種類についてお話しします。
オフィスホワイトニング
歯科医院の中で行うホワイトニングです。ホワイトニングの前に審査と清掃を行い、3日から1週間おいて歯肉の状態が落ち着いてからホワイトニングに入ります、ホワイトニングの所要時間はおよそ1時間となり、特殊な波長を持つ光に反応する触媒を用い、過酸化水素という薬剤を用いて施術を行います。最も時間が短く、安価なホワイトニングですが、ホームホワイトニングと比べると少し色戻りがしやすい特徴があります。
ホームホワイトニング
患者さんごとに専用のホワイトニング用の枠を作り、そこに過酸化尿素というホームホワイトニング用の薬液を患者さんご自身で入れて頂いて行うホワイトニング方法です。日本では薬事法の関係でどうしても薬剤濃度が高くできず、1日2時間のホワイトニングを2週間続ける事が1サークルとなります。メリットとしては、すこしずつ漂白をするため色戻りしづらいのですが、時間がかかることが最大のデメリットとなります。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニング後に、ホームホワイトニングも行うホワイトニング方法です。オフィスでのホワイトニングだけでもかなり効果が期待できますが、その後さらにホームブリーチングを行う事でさらに白くなる、もしくは色戻りしなくなる事を期待して行います。当然ホワイトニングの効果も一番高いのですが、時間もかかり、費用もこの中では最も高くなります。
どれを選べばいいかわからなくなってしまいますが、ここで先ほどお話しした統計データを見ていただくと、オフィスホワイトニングだけを行なっている歯科医院は7%、ホームホワイトニングだけを行なっている歯科医院は18%、デュアルホワイトニングだけを行なっている歯科医院は75%と、圧倒的にデュアルホワイトニングにより最大限の効果を狙う歯科医院が多いことがわかります。歯のホワイトニングはかなり主観的なものなので、患者さんのご希望に合わせ選択されるのがよろしいかと思いますが、オフィスホワイトニングだけでもかなり効果が期待できるので、初めての方にはまずオフィスホワイトニングをお勧めいたします。

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