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口腔外科Oral surgery

口腔外科とは?

口腔外科は、口腔、顎、顔面、そして頭頸部に関連する疾患や外傷、奇形などを診断し治療する専門分野です。重篤な疾患や複雑な症例には、歯科と医科の専門家が連携して治療にあたることが多く、他の専門医と協力することもあります。

特に、親知らず(智歯)の抜歯は口腔外科の重要な分野です。埋伏している親知らずや斜めに生えている親知らずは、炎症や痛みを引き起こすことがあります。そのため、外科的な手術が必要となります。抜歯は通常、局所麻酔を用いて行われ、周囲の骨や神経に配慮した慎重な手術が行われます。手術後は腫れや痛みが生じることがありますが、適切なケアを行うことで回復が期待できます。

親知らずとは

親知らずは、前歯から8番目に生える歯で、医学的には「第3大臼歯」と呼ばれています。通常では18歳以降に生え始めて、4本生えるのが一般的ですが、本数や生え方には個人差があります。

親知らずの生え方には「真っ直ぐ生えるタイプ」「横向きまたは斜めに生えるタイプ」「歯ぐきに埋まっているタイプ」「逆向きに生えるタイプ」があります。

親知らずが真っ直ぐ生えて正常に機能する場合は問題は少ないですが、横向きや斜めに生えると、隣接する歯を圧迫したり、歯茎や骨に負担をかけることがあります。このような場合、痛みや腫れ、炎症が起こりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることもあります。そのため、親知らずの抜歯が一般的な治療です。

こんな方におすすめ

口腔外科での親知らずの抜歯が必要な方は、以下のような症状や問題を抱えている方です。これらの症状に該当する場合は、早期に治療を受けることで、快適な生活を取り戻すことができます。

  • 歯ぐきに埋まっている
  • 斜めや横向きに生えている
  • 頬が腫れて痛みが出ている

当院の口腔外科治療における特徴

当院では、口腔外科治療において次のような特徴を持っております。

患者様の身体への負担を最小限に抑える低侵襲治療を提供しております。

施術中の麻酔による痛みの軽減はもちろんのこと、CTスキャン(コンピュータ断層撮影)によって歯の状態を把握することで、骨の切削や歯肉の切開を必要最小限にとどめ、術後の痛み・腫れの軽減を心がけております。。

また、3Dレントゲンを併用することで、歯を支える骨や神経の位置を立体的に把握し、治療の精度を向上させています。患者様には、画像を見ながら治療内容を分かりやすく説明し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。

これにより、大学病院レベルの治療が可能となっていますが、患者様の歯の状態や症例によっては、より専門的な治療が必要な場合もあります。その際には、信頼できる大学病院への紹介を行い、患者様が最適な治療を受けられるよう配慮しています。

口腔外科治療のメリット

親知らずの抜歯は、多くの人にとって一度は考える治療の一つです。親知らずは生え方や位置に問題がある場合、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。口腔外科での抜歯は、これらの問題を予防・解消するための重要な治療です。ここでは、その具体的なメリットをご紹介します。

①将来的な口腔トラブルの予防

親知らずが正しい位置に生えていない場合、隣の歯や周囲の組織に悪影響を及ぼすことがあります。例えば、歯列が乱れたり、虫歯や歯周病が発生しやすくなったりします。抜歯を行うことで、これらのリスクを未然に防ぐことが可能です。

②痛みや炎症の緩和

埋まっている親知らず(埋伏智歯)の場合は、歯茎や骨に炎症を引き起こしやすく、痛みや腫れが生じることがあります。特に繰り返し起こる炎症の場合は、抜歯によってこれらの症状を根本的に解消することができます。

③歯並びや噛み合わせの保護

親知らずが隣の歯に押し付けられるように生えると、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えることがあります。特に矯正治療を受けている方は、治療の成果を維持するためにも親知らずの抜歯が推奨されることがあります。

④トラブルが起こる前の予防処置

親知らずは必ずしもすぐに問題を引き起こすわけではありませんが、将来的に問題が発生するリスクが高いと判断された場合、予防的な抜歯が選ばれることがあります。これにより、大きなトラブルを避けることができます。

⑤周囲の歯や骨へのダメージを防ぐ

親知らずが隣接する歯に圧力をかけることで、歯の根や周囲の骨にダメージを与えることがあります。放置すると、隣の歯の健康に悪影響を及ぼすため、適切なタイミングでの抜歯が重要です。

口腔外科治療の術後のリスク・副作用

親知らずの抜歯は、様々なメリットがある一方で、いくつかのリスク・副作用も伴う治療です。特に口腔外科で行われる親知らずの抜歯は、難易度が高い場合もあり、事前にリスクや回復までのプロセスを理解することが大切です。

①術後の痛みや腫れ、出血

抜歯後は、数日から1週間程度、痛みや腫れが続くことがあります。特に埋伏智歯の場合、骨や歯茎に手術的な処置が加わるため、痛みが強くなることがあります。鎮痛剤やアイシングなどで対処しますが、生活に支障が出る場合もあります。

また、特に初日は出血が続くことがあります。通常はガーゼで止血できますが、出血が止まらない場合や予想以上に出血する場合は、再度治療が必要になることもあります。

②感染症のリスク

抜歯後の感染リスクも存在します。特に口腔内は多くの細菌が存在するため、傷口を清潔に保つことが重要です。抗生物質の服用が必要な場合もあり、場合によっては再処置が必要になることもあります。

③神経損傷の可能性 

親知らずが下顎の奥深くにある場合は、抜歯によって下歯槽神経や舌神経を刺激したり、損傷するリスクがあります。これにより、一時的または永久的に唇や顎、舌に感覚の麻痺が残ることがあります。

④顎骨の損傷や顎関節症の発症  

特に複雑な抜歯では、顎の骨に負担がかかり、顎関節症や骨の損傷が発生することがあります。長時間口を開ける必要がある場合、顎関節に痛みが生じることもあるため、術後のケアが必要です。

当院の口腔外科治療の流れ

親知らずの抜歯は、当院では以下の流れで行っています。

STEP01

検査・治療計画

まず、問診を行い、親知らずの状態を確認します。その後、必要に応じて口腔内診査やレントゲン撮影を実施し、親知らずの位置や周囲の状況を詳細に把握します。

STEP02

麻酔

抜歯の前には、まずは麻酔を行い、十分に効いていることを確認した後に治療を開始します。当院では、痛みのない治療を常に心がけており、適切に麻酔を行えば麻酔中に痛みを感じることはありません。治療に対して不安を感じる方や、過去にトラウマをお持ちの方も安心してご相談下さい。

STEP03

歯ぐきの切開

親知らずが斜めや横向きに生えている場合は、歯ぐきを切開し、周囲の組織を剥離します。これにより、親知らずの取り出しができるようになります。

STEP04

歯の分割・抜歯

歯ぐきの切開が終わった後は、親知らずを取り出しやすくするために、必要に応じて歯をいくつかに分割します。適切な大きさに分割した後、専用の器具を使って親知らずを抜歯します。

STEP05

洗浄・縫合

抜歯後は出血を防ぐため、ガーゼを噛んで圧迫止血を行います。その後、抜歯した部分の消毒と洗浄を行い、切開した歯ぐきを縫合して手術を終了します。術後の痛みや腫れに対しては鎮痛剤や抗生物質が処方されることがあります。